私にワルイコトを教えたのは政略結婚の旦那様でした
「あの、ね?
身体が、炯さんの赤ちゃん、欲しい、って。
だから、ね?」
身体が、炯さんの赤ちゃんを待ち望んでいるのがわかった。
だったら、今だと思う。
「凛音」
少し低い声は、怒っている。
そうだよね、式どころか入籍もまだなのに、赤ちゃんできたら困るよね。
「あ、あの……」
感情に突き動かされ、考えなしだった自分が情けない。
謝ろうとしたものの。
「だからー、そういう可愛いこと言って、俺を煽んないの」
あやすように軽く、彼の唇が額に触れる。
「俺も早く、赤ちゃんが欲しい」
「ああっ」
なにも纏わないまま、ゆっくりと炯さんが入ってくる。
たった一枚、薄い膜がないだけなのに、いつもよりも彼を感じた。
口付けを続けながら、彼が腰を動かす。
もう、限界が近い。
目で訴えると炯さんは、私の両手を、指を絡めて握ってくれた。
「いいよ、イって」
「んあーっ!」
最奥の部屋に侵入するかのように強く撞かれた途端、背中が仰け反り身体がガクガクと震えた。
同時に勢いよく、温かいものが私の中に吐き出されるのを感じる。
ずるりと彼が出ていき、白い欲望が花びらのあいだからとろりと流れ落ちた。
身体が、炯さんの赤ちゃん、欲しい、って。
だから、ね?」
身体が、炯さんの赤ちゃんを待ち望んでいるのがわかった。
だったら、今だと思う。
「凛音」
少し低い声は、怒っている。
そうだよね、式どころか入籍もまだなのに、赤ちゃんできたら困るよね。
「あ、あの……」
感情に突き動かされ、考えなしだった自分が情けない。
謝ろうとしたものの。
「だからー、そういう可愛いこと言って、俺を煽んないの」
あやすように軽く、彼の唇が額に触れる。
「俺も早く、赤ちゃんが欲しい」
「ああっ」
なにも纏わないまま、ゆっくりと炯さんが入ってくる。
たった一枚、薄い膜がないだけなのに、いつもよりも彼を感じた。
口付けを続けながら、彼が腰を動かす。
もう、限界が近い。
目で訴えると炯さんは、私の両手を、指を絡めて握ってくれた。
「いいよ、イって」
「んあーっ!」
最奥の部屋に侵入するかのように強く撞かれた途端、背中が仰け反り身体がガクガクと震えた。
同時に勢いよく、温かいものが私の中に吐き出されるのを感じる。
ずるりと彼が出ていき、白い欲望が花びらのあいだからとろりと流れ落ちた。