私にワルイコトを教えたのは政略結婚の旦那様でした
ピンクゴールドの盤面に、薄茶色のバンドのそれは上品で好みだが、そこまでの必要性を感じない。
「今まで着けてた、ブレスレットの進化版といったところかな?」
私がよっぽど不思議そうな顔をしていたからか、炯さんはくすりと小さくおかしそうに笑った。
「スマートウォッチなんだ。
凛音の身体に異常を感知したとき、俺と使用人たちに居場所とともに通知が行くようになってる」
「そうなんですか」
じゃあ、今までの携帯とブレスレットの役割が、これになったと思えばいいのかな。
「あ、言っておくが、異常を感知したときしか俺たちにはそれで凛音の居場所はわからない。
とはいえ、監視しているみたいで申し訳ないが、凛音になにかあったら困るからな」
本当に心配しているようで、炯さんの眉間に力が入る。
でも、そうだよね。
過去に何度か誘拐されそうになっているとか聞かされていたら。
それに一般女性でも普通に生活しているだけで危険があるんだって言っていた。
だったら、これは必要なものなんだって私にだってわかる。
「わかってます。
それに二十四時間監視されているわけでもないですし」
「今まで着けてた、ブレスレットの進化版といったところかな?」
私がよっぽど不思議そうな顔をしていたからか、炯さんはくすりと小さくおかしそうに笑った。
「スマートウォッチなんだ。
凛音の身体に異常を感知したとき、俺と使用人たちに居場所とともに通知が行くようになってる」
「そうなんですか」
じゃあ、今までの携帯とブレスレットの役割が、これになったと思えばいいのかな。
「あ、言っておくが、異常を感知したときしか俺たちにはそれで凛音の居場所はわからない。
とはいえ、監視しているみたいで申し訳ないが、凛音になにかあったら困るからな」
本当に心配しているようで、炯さんの眉間に力が入る。
でも、そうだよね。
過去に何度か誘拐されそうになっているとか聞かされていたら。
それに一般女性でも普通に生活しているだけで危険があるんだって言っていた。
だったら、これは必要なものなんだって私にだってわかる。
「わかってます。
それに二十四時間監視されているわけでもないですし」