ワスレナグサ

0.


降り積もる雪を屋上から見下ろす。
真夜中の屋上、吐く息は白い。この静かな時間が好きだ。

「さむっ...」

身震いしながら、着ていたコートを整え直す。




今日みたいに寒い日は、あの日々を思い出す。華やかな世界で過ごした時間。

大好きな人たちは、今も華やかな世界で輝き続けているだろうか。

「あぁ〜...こりゃ、仕事行くの大変だな〜。」

まだまだ降り止まない雪を見ながら、1人呟いた。





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