ワスレナグサ

1.


「おはようございます」

寝る前、降り続いていた雪。目覚めると白い世界を完成させていた。
なんとか、遅延する電車に乗って出勤した 雨宮琴乃 は、扉を開け挨拶をする。

「琴ちゃん、おはよー。電車、大丈夫だったんだね〜。」

「なんとか大丈夫だったよ〜!朝一は、遅延酷かったみたい。」

同僚、鈴と他愛のない話をしながら開店準備に取り掛かる。

時刻は16時。ここは、繁華街...の裏路地を入った一角にあるスナック





< 2 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop