ワスレナグサ
3年前

東京から行くあてもなく、気づけばあまり知らない街に来ていた。
お金も尽き、人生初の野宿を覚悟し繁華街にある公園のベンチに座る。ぼーっとしていた私に声をかけてくれたのが美香子さんだった。

「ちょっと、大丈夫?さっき通った時も座ってたわよね?こんな寒い日に長時間外にいると凍死しちゃうわよ〜」

その日は、朝から雪が降り続いていた。

「...
ご親切にどうも...
カイロあるので...」

「ばっかね〜。カイロなんかで生き残れるわけないでしょ!!!見たところ、行くあてないの??」

「...」

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