クリスマスのあの日私はあなたに出会えて良かった
あれから、海斗くんは週2ぐらいでバイト先に来てくれていた。

海斗くんは必ず決まったものを頼むし、いつ、何時ごろに来るのかも、一希くんに伝えてあるので来るタイミングを見計らって作っていた。

一希くんとはもう最近では「一緒に帰ろ!」と言う会話が無くても一緒に帰っている。

毎日何気ない会話をして笑ったり、二人で悩んだり、とにかく一希くんと過ごす何気ない日々がすごく嬉しくて楽しかった。

孤独ということを感じていたことも忘れてしまうほどに...


「今日も一日が終わりましたね〜」

「そうだねぇ〜」

「絵理奈さんって1人暮らしでしたっけ?」

「いや、一様同居している人はいるけど、仕事があるからほぼ1人暮らしかな。」

「そうなんですね。じゃ、家に帰っても1人のことが多いんですね。」

「そうだねぇ〜。一希くんは?前から気になってたけど、海斗くんと同居してるの?」

「俺は1人暮らしですよ!まぁほぼ海斗が泊まってて同居してるようなもんですけど」

なんて言って笑っていた。

「そうだったんだね!てっきり同居してるのかと思ってた。」

「絵理奈さんってなんで同居してまで家族のもとにいないんですか?」

「私...私は家族がいないから...」

「え?家族がいないってもしかしてッ...!」

「そう。両方ともなくなっていないの。」

「すみません!こんなこと聞いて!」

「全然大丈夫だよ!気にしないで!」

「すみません...」

「ほんと気にしないで!」
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