クリスマスのあの日私はあなたに出会えて良かった
「よし!オッケ!可愛いよ絵理奈!」

「すごい!」

(前髪ってちょっと切るだけでも全然変わるんだ!)

「明日会うの楽しみだね!」

「うん。大丈夫かな?」

「大丈夫だよ!」

「行ってきます!」

「行ってらっしゃい!」

私はいつもと違う姿でバイト先に向かった。





「おはようございます。」

「あ!絵理奈さんおはよぅ...え?絵理奈さん?」

「お、おはよう...」

(めっちゃ恥ずかしいんだけど...てか私やっぱり似合ってなかったのかな?)

「前髪切りました?」

「うん...やっぱり変かな?」

「い、いや!その、なんていうか、め、めちゃ似合ってます!」

「ほ、ほんと?!よかった...」

「可愛いです...凄く...」

(どうしよう!可愛いって言ってもらっちゃった!)

「ありがとう...」

私はそう言って笑顔を向けた。

なぜか一希くんは目元に手をあてて、そっぽ向いてしまった。
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