クリスマスのあの日私はあなたに出会えて良かった
「ヤベッ海斗に見せたくない」

「え?あ!そう言えば今日は海斗くんが来る日だったね。」

カランカラ〜ン

「一希来たよぉ〜って!絵理奈さん?!」

「あ!海斗くんこんにちは」

「こんにちはって、そうじゃなくて!どうしたんですか?!」

「海斗!あんま見んな!」

「だって!」

「変だったかな?」

「全然!似合ってますよ!」

「ありがとう」

「絵理奈さん!今日一緒にぃ...「ダメだ!」」

「え〜俺だって絵理奈さんと帰りたぁ〜い」

「絶対にダメだ!」

「まぁまぁそんなこと言わずにさ、」

「でも絶対にダメです!」

「だってさ、海斗くん」

「残念...ほんと一希はガード張るとかたいんだから...全然隙がない...」

「当たり前だろ!」

「あの、2人揃ってなんの話ししてるの?」

「なにも!絵理奈さんは気にしないでください!」

(そんなこと言われても気になるんだけど)

「じゃ、俺はそろそろ帰るね!」

「また来てね?待ってるから。」

「今日の絵理奈さんマジズルいっす...はい!また来ますね!」

「海斗がすいません」

「全然大丈夫だよ。」

あれから一希くんは一段と私に笑顔を向けてくれるようになった。
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