クリスマスのあの日私はあなたに出会えて良かった
「おはようございます。」

「お!来たか!じゃ今日もよろしく頼んだよ!」

「はい。」

「1人になってからしんどくなってないか?」

「全然大丈夫です。」

「そうか、なにかあったらすぐに言えよ?」

「はい。ありがとうございます。」

私は準備をして昼勤務の人と交代した。

(今日暇だな〜)

「いらっしゃいませ」

「コーヒーとショコラケーキひとつ」

「かしこまりました。店内でお召し上がりですか?」

「はい。」

「では少々お待ちください。」

私はそう言ってお客さんに出す準備をした。

「ありがとうございました〜」

「いらっしゃぃ...」

「絵理奈さん!!!!」

海斗くんは入って来るなり私の声を遮った。

「海斗くん?!」

「絵理奈さん!あの...ハァ...ハァ...ハァ...」

(走って来たんだ...どうしたんだろ...)

「一旦落ち着いて!」

私はそう言って水を渡した。

「一希がいなくなった!!!」

私が渡した水を飲んだ後、そう言った。

「え??どういう事?」

「一希が実家に戻ったんだよ!一希がぁ...」

海斗くんがまだなにか言っていたけどなにも耳に入らなかった。

(嘘でしょ?一希くんもういないの?会うことできないの?)

「...なさん?絵理奈さん?!聞こえてますか?」

「あぁ、ごめん。」
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