クリスマスのあの日私はあなたに出会えて良かった
『だから海斗くんに二度と近づかないで!』

「あの、それ私に言われてもできないんですけど...」

『はぁ!?なに生意気言ってんの?』

(あ〜なんかイライラしてきた。この人たち私より年下だよね?!)

「あの、そもそも私に用事があるのはそのかりんって子だけだよね?」

『そ、そうだけど...』

私が反論してくると思ってなかったのか少し驚いている。

「じゃ、ほかの人たち関係なくないですか?」

『...』

「だってあなたたちなにも関係ないじゃないですか。1人で立ち向かうのが怖いんでしょ?」

『う、うるさい!黙れ!』

かりんはそう言って私に殴りかかろうとした。

(あ、やばい)

そう思い目をつぶったとき

(あ、れ、?痛くない)

そっと目を開けるとそこには海斗くんがかりんの手をつかんで立っていた。

「海斗くん...」

『海斗くん!?』

かりんたちは開いた口が閉まっていない。

『な、んで...』

「絵理奈さんに手出したら俺許さないよ?」

『ま、待って!私たちは悪くないの!』

(え?もしかして私のせいとか言いたいの?何なのこの子たち!)

「ん?なに言ってるの?俺最初っから全部みてたよ?」

『そ、そんなわけ!』

「あるよ?俺こういう人嫌いだから」

『ッ!』

なにも言い返せなくなったのか走っていってしまった。
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