クリスマスのあの日私はあなたに出会えて良かった

彼と出会って一年後

私はこれまでと変わらず仕事をこなしていた。

あれからも海斗くんは来てくれていた。週に何回とかではなく毎日来るようになった。

私は今大好きなコーヒーのことにもっと詳しくなるため、コーヒーソムリエの資格を取るため勉強をしている。

今日はクリスマス。

私は今年はお店の中でコーヒーを淹れていた。

外での販売は店長がしていた。

今日はクリスマスってこともあってお店は暇だ。

一希くんと出会って1年。

私はあれから一度だって忘れたことはないし、毎日夢には出てくる。

笑顔を向けてくれるのに、突然消えてしまうそんな夢。

「会いたい...」

誰もいない店内に私の声がやけに響いた。
< 38 / 45 >

この作品をシェア

pagetop