クリスマスのあの日私はあなたに出会えて良かった
一希くんと同じバイト先になってから毎日一緒に帰るようになった。

「絵理奈さん!今日も一緒に帰りませんか?」

「はい。いいですよ。」

「良かったぁ~」

「フフッ」

「絵理奈さんって最近よく笑うようになりましたよね?」

「え?」

「なんか前までは作り笑顔って感じだったし、元々あんまり笑わなかったので...」

(確かにそうかも!気づいたらいつも笑ってる。一希くんは凄いな、)








「一希くんってなんでここをバイト先に決めたの?」

「う〜ん...絵理奈さんがいたからですかね!」

そう言って一希くんはまた笑顔を向けた。

(え?今、私がいたからって言った?!それってどうゆうこと?!まさか、まさか...ね)

「そ、そうなんだ。」

「絵理奈さんは?なんでここにしたんです?」

「条件にあってたからかな。後は単純にコーヒーが好きだったからかな。」

「ケーキは好きじゃないんですか?」

「私ケーキはあんまり好きじゃないんだよね、」

「なんでです?」

「コーヒーがあればいいんだけど。コーヒーとか苦味のあるものと一緒じゃないと甘すぎてダメで...」

「そうなんですか?!めちゃ意外です!」

「でも、コーヒーとかあれば食べれるんですよね?」

「うん。」

「もう私の話しは良いから!ちゃんと覚えて!」

「はぁ〜い」

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