クリスマスのあの日私はあなたに出会えて良かった
あれから何日かたったある日。

一希くんも仕事を覚えてきて仕事を任せることができるようになった。

私たちはいつも通り来たお客様にコーヒーやケーキを出していた。

カランカラン〜

「いらっしゃいませ」

私は入り口に向いて、一希くんはお客様のコーヒーを淹れながらあいさつをした。

「お!一希やってんねぇ!」

「え?あ!海斗!来るなって言っただろ?」

(この人海斗って名前なんだ。一希くんの友達だよね?)

「お友達?」

「そうで〜す!あなたもしかして絵理奈さん?」

「は、はいそうですけど...なんで私の名前...」

「やっぱり!一希が言ってたんですよ!バイト先に同じ高校の美人な先輩がいるって!」

「お、おい!余計なこと言うな!すみません。」

「あ、えぇーと。大丈夫だけど...」

(そんなことより!今美人な先輩がいるって一希くんが言ってたって海斗くん言ってた?!ほんとに!?)

「そりゃ、一希が言うはずだよ。こんな美人。」

「おい海斗いい加減にしろ!用がないなら帰れ。」

「そんな冷たいこと言わないでよぉ〜!俺は一希くんの淹れたコーヒーを飲みに来たの!」

「え、えーとではご注文は?」

やっとのことで私は声を出すことができた。
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