学校の中で

入学式が終わって

「疲れた〜。」

「ね〜。」

 やっと終わったよ入学式。疲れた〜。

 入学式が終わって教室に帰ってきた。先生の話も終わって、やっと家に帰れる!という時。急に外が騒がしくなってきた。

『きゃ〜、駆先輩と結人先輩よ!』

『やっぱりかっこいい〜!』

『なんで一年の階に?』

「なんの騒ぎ?ていうか誰達?」

「今朝の二人組ね。きっと…【ガラリッ】」

 美桜が話している途中に、教室の扉が開いた。そして、誰かを探す茶色い髪の男の人が覗く。そして、

「あ、いたいた!あや、入学おめでと〜!」

と、いきなりあや、と呼ばれた女の子に抱きついた?!

 周りからは、ブーイング、祝福、困惑など色々な声が聞こえてくる。

  その中で、勇気のある茶髪先輩(w)のファンらしきクラスメイトが、

「早川先輩、何故その子に抱きついているんですか…?」

と聞く。(茶髪先輩って早川先輩なんだ)

 すると、

「ん?だって彼女はオレの世界一大事な彼女だから。みんな、いじめたりしちゃだめだよ?」

と、どこか圧のある笑みで言った。

 一瞬シーンと静まり返り、その後は祝福する人だったり泣き崩れる人、(早川先輩と付き合いたかった〜っていう女の子とか、彼女さんと付き合いたかった〜っていう男の子とか)、はたまたふ〜んで終わる人で賑やかになった。

 ブーイングはなくなってよかったな。

「じゃあ、水瀬先輩は…?」

と今度は黒髪先輩のファンらしき女子が尋ねる。(黒髪の人はは水瀬先輩なんだ)

「俺はコイツの付き添い兼妹の様子を見に来た。」  

 そう言いながら女の子の頭にぽん、と手を置く。

 それを見聞きした女子軍はとてつもなく羨ましがりましたとさ。
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