縁結び~名前も知らない君が好き~


「はい、どうぞ」





ネックレスを着けた私を見てトキさんは―――。






「綺麗だね」






ドキッ――






笑顔で言われた言葉が私の胸を躍らせる。






「あっありがとうございます」






恥ずかしさのあまり少し顔を下に向けてしまう。






「思ってたんだけど敬語じゃなくてタメ口にしない?俺たち同級なんだし、なんか距離を感じちゃって」


< 113 / 163 >

この作品をシェア

pagetop