縁結び~名前も知らない君が好き~


ニコッと笑いながら挨拶をしてくれたトキに顔を赤くしながら小さな声であいさつをする。






バンッ!






急に大きい音が聞こえて、ビックリしながら慌てて後ろを振り返る。そこには壁を思いっきり殴ったであろう冬弥が不機嫌な顔で私たちを見ていた。






「咲……」







えっ何事?






ズカズカと私たちの元へ近づき、私の腕をガッと鷲掴みをして――。

< 117 / 163 >

この作品をシェア

pagetop