縁結び~名前も知らない君が好き~
そういって横断歩道へ走り出そうとした彼女の目の前を大きなトラックが――
ププーーー!!!!
ガシャン!!!!
一瞬にして血だらけになった道路。
その血だまりの中に今さっきまで話していた彼女が居る。
やばい……ここに居ると二股しようとしてたのがバレる。せっかく金持ちになる将来が待ってるのに全部台無しだ。
俺は自分の将来のこと、金のことしか頭になくってその場を急いで走り去った。助かる命だということに気付かずに――――。