縁結び~名前も知らない君が好き~



少し深呼吸をし、廊下へ。






「何か用?冬弥」







なるべく平然と。






「そんなに冷たくしないでよ。少し話がしたくて」






「もう話は終わってると思うけど?」






私たちを見て周りがガヤガヤし始めた。





もう私たちが別れたということは周知の事実だ。頭がバカでない限り別れた理由なんて教えなくても分かるだろう。






「俺はまだ納得してない」

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