性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。
彼氏なんてできたことありませんけど、それがなにか!


てか、モテないわけじゃないし?


それなりに告白されたことだってあるし?
 

ただ恋愛に興味ないだけだし?
 

「ふーん…。意外だわ」


「どういう意味よ」


「絶えず彼氏いそうじゃん、お前」


どんなイメージだよ。


なかなか酷いイメージ持ってんじゃん。


「あ、あんたこそどうなのよ。彼女、いるの?」


今を逃すと一生聞けなそうだし。


勇気を出して聞いてみると、彼はフッと笑った。


「いるよ」


……え。


…え?


一瞬、時が止まったような気がした。


「いるの?」


彼女、いるんだ。


じゃあ私、ここにいちゃマズイじゃん。


一晩中一緒にいちゃったけど、ヤバイやつじゃん。


「あ、じゃ、じゃあ私帰るね!彼女さんに悪いことしちゃったなぁ、ほんと、ごめんね!」


アハハ〜と笑って誤魔化して、そそくさと寝室を退散する。
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