性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。
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チケットに記載されていた集合場所に到着。
集合時間5分前だけど、私と実結以外は誰も来ていない。
「撮影見学会って5人くらい集まるもんじゃないの?」
「通常は5〜6人かな。でも、のんがくれたこのチケット、一般販売してないやつだと思う」
「え、どういうこと?」
パパは“余った”って言ってたけど…。
普通に考えて、東雲碧の撮影見学会チケットが余るわけない。
「社長の娘パワーが発動したか、碧くんがのんを呼んだか、どっちかだね」
「……まじか」
どっちだろう。
昨日やけに私が来るかどうか気にしてた東雲碧なら、後者もありえる…?
「いずれにしても、私は超ラッキーって感じだけど。マジでありがとね、誘ってくれて」
「こちらこそありがとうだよ。1人で来る勇気ないし」
今日の実結は一段と可愛い。
ファッションはギャルっぽいけど、清楚さもある。
バッグにはクレムンのキーホルダーが複数ぶら下がっていて、バッグの中には色紙とサインペン。
一方私はというと、自己最高に可愛い格好をしてきたつもりだけど、似合ってるかどうか不安だ。