性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。
カップル!?


それはないな…。


東雲碧と付き合ってる自分が想像できない。


「いやぁ、にしても素の碧くんもカッコいいなぁ」


実結がニヤニヤしながら空想の世界にふけっている。


「碧くん、大人だったねぇ…。最初ちょっと怒ってたけど、のんの声が弱気になった途端トーン変わったもんなぁ…。きっとのんのこと大好きなんだろうなぁ、あぁカッコいい」  


…たしかに、あいつは大人だった。


きっと私と同じ精神年齢だったら仲直りできてなかったと思う。


まぁ、実際2つ上だしね。


「みるくとどうにかなるつもりは微塵もないだって。微塵もない、だよ?キャーかっこいい!!」


「実結、声大きいよ…」


「喧嘩したときの碧くんのトーン、なんか沼かも…!」


「おーい」


「私も碧くんと喧嘩したい…!」


…だめだ、ファンスイッチが入ってしまってる。


こうなった実結は手がつけられない。


時間を確認するためにスマホを見ると、通知が届いていた。


【話してくれてありがとな】
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