性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。
「こっち向けって」


無理やり顎を動かされ、東雲碧と目があった。


「可愛い」


……へ…?


…え…???


えぇ!?


「いいいいい今なんて!?」


「え?可愛いって言っただけ」


えぇぇぇぇ!?


「あ、あんた大丈夫!?目腐った!?」


東雲碧が私に、しかもスッピンの私に、可愛いって言ったの!?


あの東雲碧が!?


スーパーハイパー性悪毒舌男が!?


「お前がいつまで経っても自覚しないから、俺が言うことにした」


え?


ん??


それはつまり常々可愛いって思ってたってこと?


「え、え?ん??」


脳の処理が追いつかないカモ。


「それとさ。お前のこと好き」


……へっ???


はぁっ!?


えぇぇ!?


「えと、それは、えっ!?ん!?」


ど、どういうこと!?


「誰にもとられたくない」


「ちょちょちょっと待って…!!」


勝手に話を進めないで!


待って!?


どういうこと!?


「なに?希々花のこと可愛いと思ってるし、誰よりも好き」


っっ!?!?


「誰にも渡すつもりない」


うそ…。


ほんとに…?


ほんとに私のこと…?
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