性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。
急展開すぎない!?


え、ドッキリ?


何かの間違い??


「仕事柄、つらい思いさせることもあるだろうから、付き合って欲しいとは言わないけど。でも、好きだから」


…っ。


な、なにそれ。


「私は…私も、碧くんのこと好きだよ」


誰にもとられたくないって気持ち、わかる。


私もそう思ってる。


だから…。


「私は、碧くんと付き合いたい。だめかな…?」


返事はなかった。


その代わりに、唇と唇が触れ合った。


一瞬だけの短いキス。


「本当に俺でいいの?」


「…なんでそんなこと聞くの?」


東雲碧らしくない。


「外にデートに行くのは無理、女優との絡みもある。女性ファンと接したりもする。それで嫌な思いをするのはお前じゃん?」


きっとこれが素の東雲碧。


案外弱気なところもあるのは、この前の体調不良のときに知った。


そういうところも好き。
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