性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。
谷さんに聞いとけばよかった…。


てか、電話すればいいか。


「…って、あれ?」


スマホがない!


もしかして車に置いてきちゃった…?


わーー、私ったらなんてことを。


最悪だ。


これじゃお家に帰れない。


泣きたい…。


私のバカっ。


「ほんと、どうしよう」


自動ドアを突破できずエントランスで右往左往すること10数分。


外から一人の男性が入ってきた。


これはチャンス…!!


その男性はキャップを目深に被り、色の濃いサングラスをかけている、いかにも怪しげな見た目。


…怖いかも…。


声かけたいけど、話しかけるなオーラが強くて勇気が出ない。


でも…このままじゃいつまで経っても家に帰れないしなぁ…。


アワアワしている間に、男性が自動ドアを開けて中に入ろうとしている。


えぇい!ついていっちゃえ!
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