性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。
声をかける勇気は出なかったけど、男性の数歩後ろを歩いてこっそり中に侵入する。


侵入っていっても、私の家なんだけど、なんだか悪いことをしている気分だ…。


「ひっ…」


前を歩く男性にギロッと睨まれた気がする。


だ、大丈夫かな…。


ほんとに私の家だよね?ここ…。


男性についていくと、エレベーターホールに辿り着いたんだけど、どのエレベーターに乗ればいいのか全く分からない。


エレベーターは全部で4台あって、それぞれ止まる階が違うみたい。


24階はどれなんだろう。


よく分からないまま、男性が呼んだエレベーターが到着したので、それに乗り込む。


違ったら違ったでいいや。


そう思っていたけど、男性が押したのは24のボタン。


どうやら私は強運の持ち主らしい。


この男性、すごく甘いいい匂いがする。


なんの香水なんだろう。


落ち着く香りだ…。
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