性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。
他の記事も見てみると、どうやら当時人気があったのは一ノ瀬愁斗の方で、東雲碧はそんなでもなかったらしい。


東雲は一ノ瀬のおかげで名が売れた、東雲は一ノ瀬に何も勝てる部分がない。


そんなふうに書かれている。


当時、クレムンは解散し東雲碧だけが華々しい活動を続けることにファンは猛反発したみたいだ。


誹謗中傷の声が後を絶たず、過激な一ノ瀬ファンが東雲碧を付け回したり、嫌がらせ行為を乱発していた、とある。


“お前がストーカーか”


アイツとの初めての会話。


もしかしたら、当時のことを思い出させてしまったのかもしれない。


それに…。


“アイドルなんかに幻想抱く奴らがバカなんだよ”


この言葉だって…。


東雲碧とファンの関係は必ずしも良好じゃなかった。


今まで応援してくれていたファンが、手のひらを返して自分を攻撃してくる。


そんな経験があったから、あの人はファンに冷たいのかもしれない。


そうとも知らないで私、余計なこと言っちゃったな…。
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