性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。
東雲碧、今家にいるかな?


行ってみよう。


もう二度と会わないと誓ったはずなのに、結局自ら会いに行ってる私、なにしてんだろ。


まぁいっか。


「あ」


ついでにカレー、お裾分けしようかな。


初めて自炊してみたけど、分量間違えちゃって1週間はカレー生活になりそうだし…。


タッパーにカレーを詰めて、お隣さんのインターホンを押す。


ピーンポーン、ピーンポーン


………シーーン


「…仕事かな」

 
ピーンポーン


もう一度鳴らしても応答はない。


諦めて帰ろうとした時。


「こんなとこで何やってんだよストーカー」


刺々しい声が背中に突き刺さった。


振り向くと、不機嫌そうに口をへの字に曲げた東雲碧が立っている。
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