性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。
「最悪なのはこっちだから。ったく。マジでふざけんじゃねぇよ」


頭の上から降ってきたぶっきらぼうな声。


見上げると、ビニール袋と濡れ雑巾を持って立っている東雲碧。


「…いいよ。一人で片付けるから」


さすがに申し訳無さすぎる。


全部私が一人でやらかしたことなんだから。


「二人でやったほうが早い。家の前に不審者に長居される方が迷惑」


「……ありがとう…。ごめんなさい…」


それから東雲碧は一言も喋らないまま廊下を拭き続けてくれた。


仕事で疲れてるだろうに、本当に申し訳無いな…。


「あの…ほんとにごめんなさい…」


「なにが」


「疲れてるのに、こんなことさせて…」
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