性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。
一晩中東雲碧のことを考えていたせいか、あまりよく眠れなかった。
寝不足のまま朝早くに起き、軽く朝ごはんを作る。
まっ黒焦げのソーセージと目玉焼きの完成だ。
ケチャップかけりゃなんでも美味しいから問題無し!
「いただきまー―」
―ピーンポーン、ピーンポーン
「もう!今から食べようと思ってたのに誰よっ」
目玉焼きとソーセージを盛り付けたお皿を持ったまま玄関に移動する。
どうせ性格の悪いお隣さんだろう。
確認せずにドアを開けたけど、案の定そうだった。
「毎朝毎朝勘弁してよね。そんなに私に会いたいの?」
朝くらいムカつく男の顔は見たくないんだけど。
「目玉焼きにケチャップ…」
私のお皿を見てギョッとしている不機嫌王子(顔のみ)。
「なによ。普通でしょ」