性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。



一晩中東雲碧のことを考えていたせいか、あまりよく眠れなかった。


寝不足のまま朝早くに起き、軽く朝ごはんを作る。


まっ黒焦げのソーセージと目玉焼きの完成だ。


ケチャップかけりゃなんでも美味しいから問題無し!


「いただきまー―」


―ピーンポーン、ピーンポーン


「もう!今から食べようと思ってたのに誰よっ」


目玉焼きとソーセージを盛り付けたお皿を持ったまま玄関に移動する。


どうせ性格の悪いお隣さんだろう。


確認せずにドアを開けたけど、案の定そうだった。


「毎朝毎朝勘弁してよね。そんなに私に会いたいの?」


朝くらいムカつく男の顔は見たくないんだけど。


「目玉焼きにケチャップ…」


私のお皿を見てギョッとしている不機嫌王子(顔のみ)。


「なによ。普通でしょ」
< 68 / 168 >

この作品をシェア

pagetop