余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
この神社はなんでも願いを叶えてくれると噂になっていて、本当に必要な人だけがたどり着くことのできる場所だと、ねっと上で有名になっていた。


萌の病気を知った大樹は藁にもすがる思いでその都市伝説を信じ、行動していたのだ。


「お願いします! 俺はどんなことでもします! だから、萌を……!」


神社の前で膝をついて懇願した次の瞬間、また場面が切り替わった。


今度は写真のように次から次へと新しい場面が現れては消えていく。


それは大樹が様々な女の子たちとキスをしている場面だった。


背の低い子。


背の高い子。
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