余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
「そんなことない! 私が觀間違うはずないでしょ!?」


「なにそれ、どういう意味?」


「だ、だから。私は大樹の幼馴染だから!」


「それって私への嫌味なの? 幼馴染だから自分のほうが大樹のことをよく知ってるっていいたいの?」


つい、声色が強くなってしまう。


せっかく希と仲直りをすることができたのに、どうしてこんなこと言われなきゃいけないのか。


萌には正常な判断ができなくなっていた。


「ちょっと待って、萌!」


後から希の声が聞こえてきても、萌は無視をして教室へと戻ったのだった。
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