余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
その中からがん医療についての本を引っ張り出して読み始めた。


余命宣告を受けた患者が長生きをしたことはないのか。


がん治療とはどんなものがあるのか。


わからないなりに一生懸命に本を読み勧めていった。


その結果。


若いがん患者は進行が早く、亡くなる可能性が高いことがわかった。


そして萌のがんも同じで、弱ってきたらあっという間に進行することがわかった。


調べれば調べるほどに絶望が襲ってくる。


自分にできることはなにもないのだと、本の中の説明は知らしめてくるばかりだった。


そこで大樹は次にスマホを取り出した。


医学のことは自分ではどうにもできない。


それなら、もっと他の方法で萌を救うことができないか……。


考えた結果、大樹の目に飛び込んできた記事は信じられないものだった。


《どんな願いも叶えてくれる神社》
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