余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
普通ならここでやめていたはずだった。
森の中の神社なんてどうせ存在しないと、スマホ画面を閉じていたはずだ。
けれど大樹は検索をやめなかった。
幻の神社について更に調べて、ついにその場所を突き止めたのだ。
大樹がその神社へ向かったのは夜中の2時前のことだった。
家族全員が寝静まったことを確認し、懐中電灯とスマホだけを持って家を出た。
森の位置は街の奥まった場所にあり、自転車でそこまで向かうことにした。
平日の夜中ということで外に人影はほとんどなく、森に近づくにつれて街灯も少なくなっていった。
ついに目的地の森に到着した大樹は入り口に自転車を置き、懐中電灯ひとつの明かりを頼りに森の中へ足を踏み入れた。
小さな森だとしても、こんな時間に懐中電灯ひとつで入っていくなんて無謀なことだった。
しかし、そのときの大樹にはそんなことを考えている余裕もなかった。
とにかく萌を助けたい。
そのことしか、頭になかったのだった。
森の中の神社なんてどうせ存在しないと、スマホ画面を閉じていたはずだ。
けれど大樹は検索をやめなかった。
幻の神社について更に調べて、ついにその場所を突き止めたのだ。
大樹がその神社へ向かったのは夜中の2時前のことだった。
家族全員が寝静まったことを確認し、懐中電灯とスマホだけを持って家を出た。
森の位置は街の奥まった場所にあり、自転車でそこまで向かうことにした。
平日の夜中ということで外に人影はほとんどなく、森に近づくにつれて街灯も少なくなっていった。
ついに目的地の森に到着した大樹は入り口に自転車を置き、懐中電灯ひとつの明かりを頼りに森の中へ足を踏み入れた。
小さな森だとしても、こんな時間に懐中電灯ひとつで入っていくなんて無謀なことだった。
しかし、そのときの大樹にはそんなことを考えている余裕もなかった。
とにかく萌を助けたい。
そのことしか、頭になかったのだった。