余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
☆☆☆

それから大樹は萌に気が付かれないように他の女の子とキスをした。


相手は女の子でなくてもいいのかもしれない。


だけど、声をかけるには女の子の方が簡単だった。


もともと人気のある大樹は声をかければ大抵の女の子がついてきてくれた。


そこで言葉巧みにキスをして、命を1日もらっていたのだ。


そしてそれを萌に渡す。


ずっと、それを繰り返してきていたのだ。


話を終えた大樹がベッドへ視線をやると萌が大きな目をさらに見開いてこちらを見ていた。


希は怪訝そうな表情だ。


すぐに信用してもらえるとは思っていなかった。

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