余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
自分だって、自分がもらった力について随分と疑ってきた。


しかし、ある日医大に通っている兄から注意を受けたたことで、あの神社の力が本物であることがわかったのだ。


兄は大樹のしていることは神の領域だと攻めた。


それならどうしてその神は自分にこの力を授けたのか。


大樹はこの力を使うためだと信じていた。


「本当に、そんなことがあるの?」


大樹とキスをするたびに体調が良くなっていた萌あ、声を震わせている。


「あぁ、本当だ」
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