余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
「あの時?」


聞くと希は見る見る青ざめていく。


そして次の瞬間には萌に向けて深く頭を下げていた。


「ごめんなさい!!」


突然の謝罪に萌はとまどい、希の肩に手を乗せる。


希の体は小刻みに震えていて驚いた。


一体どうしたんだろう?

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