余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
「萌が学校で最初に倒れたのって、美術室だったんだよね?」
「そうだよ。部活で少し遅くまで残ってたの。たぶん、疲れが溜まってたんだと思う」
萌はそのときのことを思い出しながら頷いた。
あのときは部室に萌しかいなくて、本当に心細かった。
けれど意識がなくなる寸前に誰かが部室に入ってきたような気配がしていた。
あれは先生だったんだろうか?
萌がそう思ったとき、青ざめた希が顔を上げた。
「私……あそこで萌が倒れているのを見てるの」
「え……?」
予想外の言葉に萌は目を見開いたまま動きを止めた。
「それ、どういうことだよ」
「そうだよ。部活で少し遅くまで残ってたの。たぶん、疲れが溜まってたんだと思う」
萌はそのときのことを思い出しながら頷いた。
あのときは部室に萌しかいなくて、本当に心細かった。
けれど意識がなくなる寸前に誰かが部室に入ってきたような気配がしていた。
あれは先生だったんだろうか?
萌がそう思ったとき、青ざめた希が顔を上げた。
「私……あそこで萌が倒れているのを見てるの」
「え……?」
予想外の言葉に萌は目を見開いたまま動きを止めた。
「それ、どういうことだよ」