余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
「萌、俺だよ萌!」


それでも萌は目を開けない。


手を握っても、肩をゆすっても、そしてキスをしても。


永遠の眠りについた萌の隣で、大樹はずっとずっとその名前を呼び続けたのだった。
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