余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
「そうか。それならきっと、それが正解なんだろう」
兄はそう言い、大樹の肩を力強く叩いた。
これから先、力を得たときのことを後悔する日が来るかもしれない。
そうなったとしても、今のこの瞬間だけは間違っていなかったのだと胸をはれる。
萌が幸せだったのだと信じて……。
END
兄はそう言い、大樹の肩を力強く叩いた。
これから先、力を得たときのことを後悔する日が来るかもしれない。
そうなったとしても、今のこの瞬間だけは間違っていなかったのだと胸をはれる。
萌が幸せだったのだと信じて……。
END