余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
☆☆☆
萌はまた退院していった。
その後の院内で、萌の担当医はカルテを見つめて首をかしげている。
最初に萌を診察したとき、たしかに彼女は末期がんだった。
若さも手伝い、これからどんどん進行して行くと予想されていた。
実際そのとおり昨日病院に運ばれてきたときには症状が重く、このまま入院することになるだろうと考えていた。
それが今日の検査では全く異常が見られなかったのだ。
「こんなことはありえない……」
担当医は険しい表情でそう呟いたのだった。
萌はまた退院していった。
その後の院内で、萌の担当医はカルテを見つめて首をかしげている。
最初に萌を診察したとき、たしかに彼女は末期がんだった。
若さも手伝い、これからどんどん進行して行くと予想されていた。
実際そのとおり昨日病院に運ばれてきたときには症状が重く、このまま入院することになるだろうと考えていた。
それが今日の検査では全く異常が見られなかったのだ。
「こんなことはありえない……」
担当医は険しい表情でそう呟いたのだった。