余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
まだ明るい時間帯の玄関先での出来事に萌は目を白黒させる。
「な、なにするの!?」
つい声が大きくなってしまい、慌てて自分の口を塞いだ。
大きい声を出すとご近所さんにバレてしまう。
「言っただろ。これが元気の出る魔法」
そう言って白い歯を見せて笑う大樹。
大樹の冗談に同じように笑ってみせるが、不思議と体の中の悪いものが抜け落ちていくような感覚があった。
好きな人からのキスは本当におまじないの効果があるのかもしれない。
「じゃ、また明日な」
キスを残して、大樹は萌に背を向けたのだった。
「な、なにするの!?」
つい声が大きくなってしまい、慌てて自分の口を塞いだ。
大きい声を出すとご近所さんにバレてしまう。
「言っただろ。これが元気の出る魔法」
そう言って白い歯を見せて笑う大樹。
大樹の冗談に同じように笑ってみせるが、不思議と体の中の悪いものが抜け落ちていくような感覚があった。
好きな人からのキスは本当におまじないの効果があるのかもしれない。
「じゃ、また明日な」
キスを残して、大樹は萌に背を向けたのだった。