契約婚初夜、冷徹警視正の激愛が溢れて抗えない
1、見合い相手は警視正
「もう莉乃の誘惑に抗えないってことだ」
彼が私の頭をガシッと掴んで熱く口づける。
そんな風に情熱的にキスをされたのは初めてだった。
彼に唇を奪われただけでおかしくなりそう。
「誘惑なんてしてません」
唇が離れ、その切れ長二重の魅惑的な目をじっとりと見て抗議した。
「俺の前にいるだけで誘惑してる」
どこか吹っ切れたような顔をしてフッと微笑する彼に、真顔で反論する。
「いつだってちゃんと服着てますよ」
「お前のその目が俺を誘うんだ。いいから黙ってろ」
彼が私の唇にその長い人差し指を押し当て、ベッドサイドの照明をつけた。
「あ、脚は見ないで。……怪我の痕、醜いから見られたくない」
動揺しながらお願いする私の頬に彼がそっと触れてくる。
「醜くなんてない。莉乃の身体は綺麗だよ」
とても優しい目で告げられたけれど、反射的に「嘘」と否定した。
気休めなんていい。彼が醜い傷跡を目にしても私を抱けるとは思えない。
彼が私の頭をガシッと掴んで熱く口づける。
そんな風に情熱的にキスをされたのは初めてだった。
彼に唇を奪われただけでおかしくなりそう。
「誘惑なんてしてません」
唇が離れ、その切れ長二重の魅惑的な目をじっとりと見て抗議した。
「俺の前にいるだけで誘惑してる」
どこか吹っ切れたような顔をしてフッと微笑する彼に、真顔で反論する。
「いつだってちゃんと服着てますよ」
「お前のその目が俺を誘うんだ。いいから黙ってろ」
彼が私の唇にその長い人差し指を押し当て、ベッドサイドの照明をつけた。
「あ、脚は見ないで。……怪我の痕、醜いから見られたくない」
動揺しながらお願いする私の頬に彼がそっと触れてくる。
「醜くなんてない。莉乃の身体は綺麗だよ」
とても優しい目で告げられたけれど、反射的に「嘘」と否定した。
気休めなんていい。彼が醜い傷跡を目にしても私を抱けるとは思えない。
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