契約婚初夜、冷徹警視正の激愛が溢れて抗えない
「……ああ。ごめん。けど、ふたりきりで会ってたの?」
和也がハッとした表情になって、声のボリュームを落として聞いてきた。
「うん。相手は華子さんのお孫さんだし、なにも心配いらないよ」
家の中に入る私の後を、和也が渋い顔をしてついてくる。
「それにしたって……現実の男とこんな遅くまで一緒にいて怖くなかった?」
怖いどころかとても楽しかった。初対面だったのに話も弾んだし、彼と別れるのが寂しく感じたくらいだ。
「ううん。もう至福のひと時だったよ。華子さんのお孫さん、斗真さまにそっくりなんだ。何度手を合わせて拝みそうになったことか」
「莉乃……。二次元の男と現実の男は違うんだよ。ただでさえ男に免疫ないんだから気をつけないと」
興奮気味に言う私を見て、和也は額に手を当てハーッと溜め息をついた。
「そんな心配しなくても大丈夫だよ。彼は斗真さまに似て、紳士的で素敵な人だから」
私の発言を聞いて、和也は厳しい顔で忠告する。
「莉乃、現実に九条斗真みたいな男はいないよ。もうそいつには会わない方がいい。幻滅するだけだ」
和也がハッとした表情になって、声のボリュームを落として聞いてきた。
「うん。相手は華子さんのお孫さんだし、なにも心配いらないよ」
家の中に入る私の後を、和也が渋い顔をしてついてくる。
「それにしたって……現実の男とこんな遅くまで一緒にいて怖くなかった?」
怖いどころかとても楽しかった。初対面だったのに話も弾んだし、彼と別れるのが寂しく感じたくらいだ。
「ううん。もう至福のひと時だったよ。華子さんのお孫さん、斗真さまにそっくりなんだ。何度手を合わせて拝みそうになったことか」
「莉乃……。二次元の男と現実の男は違うんだよ。ただでさえ男に免疫ないんだから気をつけないと」
興奮気味に言う私を見て、和也は額に手を当てハーッと溜め息をついた。
「そんな心配しなくても大丈夫だよ。彼は斗真さまに似て、紳士的で素敵な人だから」
私の発言を聞いて、和也は厳しい顔で忠告する。
「莉乃、現実に九条斗真みたいな男はいないよ。もうそいつには会わない方がいい。幻滅するだけだ」