ごじうおん
この駅……なんだか、寂しいわね。」

彼女は、桜色を拗ねたように尖らせる。


「あいにく、ここは利用される方が非常に少ないようでして。」

「でしょうね。だって辺鄙な田舎だもの……あら?汽笛だわ。」


汽笛の音が、徐々に大きくなってくる。
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