ごじうおん

け:経口(媚)薬


彼の自室で、夕食をとる私達。

彼が悪戯めいた笑みを浮かべ、突然私を引きよせて唇を奪った。


「……んんっ?!」




舌までねじ込まれ、甘くてトロリとした「何か」が口の中に入る。

柑橘系とバニラの香り、甘み、そして酒精が広がる。


それを堪能させるかの如く舌が絡まり、私が飲み込んだ後に唇が離れた。
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