秘密の彼氏は、私にだけ甘すぎる


翔也が私に、ラッピングされた袋を渡してくれる。


開けてみると中から、私が好きなキャラクターである白クマのぬいぐるみキーホルダーが出てきた。


「まさか、私のために買ってくれたの?」

「うん。理帆が好きな物って言ったら、やっぱりこれかなと思って。ちなみにペアで買ったから、俺と色違い」


翔也が自分のトートバッグの中から、私の手にあるものと色違いの茶色のクマを出す。


私が持ってる白クマさんと、翔也が持ってる茶色のクマくんは、恋人同士。

私たちと一緒だな……なんて。


「ありがとう、翔也。すごく嬉しい。これ、スクールバッグにつけて大事にするね」

「おう」


まさか、翔也がこんなに色々と用意してくれていたなんて。感激だよ。


「あの。翔也、私からもこれを……」

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