秘密の彼氏は、私にだけ甘すぎる
私は、用意していたプレゼントと淡いブルーの封筒を翔也に差し出す。
「スポーツタオルだ、嬉しい。部活で使うよ、ありがとう。あと、この青い封筒は……もしかして手紙?」
私はこくんと頷く。
「まじ!? 理帆が俺に手紙を書いてくれるなんて、初めてじゃない? ね、読んでもいい?」
「うん」
封筒から便箋を取り出し、さっそく読み始める翔也。
手紙を読む翔也の横顔は、真剣で。
手紙には、翔也への日頃の感謝や好きっていう気持ちを書いたけど。喜んでくれるかな?
普段は手紙なんて全然書かないから、ドキドキする。
「ありがとう、理帆。すっごく嬉しい。俺この手紙、お守りにして毎日持ち歩くよ」
「ええっ! 何もそこまでしてくれなくても……」
「それだけ嬉しかったんだよ。俺、理帆とこうして1年付き合ってこられて本当に幸せ」
私も。翔也がいてくれて、毎日幸せだよ。
「これからもよろしく、理帆」
「こちらこそ、よろしくね」
これからも2年3年と、ずっと翔也と一緒にいられたらいいな。