秘密の彼氏は、私にだけ甘すぎる
それ以来、私は翔也と顔を合わせるのが気まずくて。
昼休みに、毎日のように行っていた旧校舎の空き教室へも行かなくなってしまった。
翔也から記念日にもらった白クマのキーホルダーを、スクールバッグにつけると言ったのに、それも結局一度もつけられていない。
翔也と何となく話さなくなってしまってから、1週間。
私のスマホには毎日のように、翔也からのメッセージが届く。
【理帆が怒ってるのって、俺のせいだよね? ごめん!】
【俺、理帆と話がしたい。昼休み、いつもの空き教室に来て欲しい】
翔也からのメッセージを読むも、私は返事ができないまま、それから更に数日が経った。