碧色日和
 けど、それって自分の大切な人を悲しませてまで優先するもの? という疑問が私の中にはずっとあって。

 逃げるのも間違いじゃないよ、誰に後ろ指をさされても、生きているだけで喜んでくれる人が必ずいるんだよという私なりのメッセージでした。


 ただ、もちろん魔獣との戦闘で犠牲になったキャラもいます。

 前日の夜にリッカたち女子組で恋バナをしていた女騎士のジープは、あっさりと魔獣の手にかかり首だけを投げつけられました。

 戦わざる負えない時ももちろんある。でも、戦いってこんなにむなしく簡単にすべてを奪ってしまう。
 昨日あった幸せが目の前で壊れ、そして取り返しのつかないことになる。

 だから用心して、注意深く疑うくらいでいて。自衛の大切さと戦いのむなしさを書きたかった。
 彼女の犠牲があったからこそリッカはより魔獣の主である魔王を倒すことを意識し、そして仲間の騎士は戦線離脱を選びます。
 どっちも正解だと思います。

 また、この騎士団の中に一組のカップルがいました。
 フランの右腕であり、みんなのお兄ちゃんポジションだった彼は魔物の毒で主人公を庇って倒れます。
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