最強メイド!おぼっちゃまたちをお守りします!
私はすぐにスマホを取り出してデジタルアシスタントを起動させる。
音声読み込み中のマークが出たことを確認して「お母さんに電話」とつげた。
電話がかけられると、私からの連絡を待っていたっぽいお母さんはワンコールもしないうちに電話に出る。
『杏くんの救出成功?』
「うん!」
『了解!』
お互いに簡潔なやり取り。すぐに通話も切られた。
でもそれだけで十分。
このあとお母さんはここに突入するっていうハンターに連絡を入れるんだろうから。
「くっ……マジかよ」
ヒザをついたままうめくように梶くんが私を見つめる。
痛みに耐え、驚きに満ちた顔。
でも怒りや憎しみみたいな感情は見て取れなかった。
むしろ――。
「のんちゃんの本気の姿、メチャクチャキレイだな……ハハッ! ヤバイ、もっと気に入った」
「……何言ってんの?」
痛くて辛いはずなのに、何故か笑い出す梶くんがちょっと不気味だ。
ちょっと引いてる私に、梶くんは三度目の勧誘を口にする。
「なあ、のんちゃん。本当に【朧夜】に来ねぇ? もっと君の闘う姿が見たい。俺のパートナーになってよ」
「お・こ・と・わ・り!」
一音一音、ハッキリと、強く拒否した。
まったく、何度断れば気が済むのか。
音声読み込み中のマークが出たことを確認して「お母さんに電話」とつげた。
電話がかけられると、私からの連絡を待っていたっぽいお母さんはワンコールもしないうちに電話に出る。
『杏くんの救出成功?』
「うん!」
『了解!』
お互いに簡潔なやり取り。すぐに通話も切られた。
でもそれだけで十分。
このあとお母さんはここに突入するっていうハンターに連絡を入れるんだろうから。
「くっ……マジかよ」
ヒザをついたままうめくように梶くんが私を見つめる。
痛みに耐え、驚きに満ちた顔。
でも怒りや憎しみみたいな感情は見て取れなかった。
むしろ――。
「のんちゃんの本気の姿、メチャクチャキレイだな……ハハッ! ヤバイ、もっと気に入った」
「……何言ってんの?」
痛くて辛いはずなのに、何故か笑い出す梶くんがちょっと不気味だ。
ちょっと引いてる私に、梶くんは三度目の勧誘を口にする。
「なあ、のんちゃん。本当に【朧夜】に来ねぇ? もっと君の闘う姿が見たい。俺のパートナーになってよ」
「お・こ・と・わ・り!」
一音一音、ハッキリと、強く拒否した。
まったく、何度断れば気が済むのか。